これはなんでしょう?

先日、弊社が代理店をさせて頂いている、ナリカさんの新製品発表会に参加して参りました。

その際、双眼実態顕微鏡を用いての観察を行いました。

何かというと、「塩化アンモニウム」の結晶化の観察となります。

画像は、「塩化アンモニウム」が結晶化した画像となります。

 

一般的に結晶化の実験については、ペットボトルなどでの雪のように舞い散ってくる結晶を観察するのが一般的かと思いますが、今回は、「双眼実体顕微鏡ソレオ」を用いて、観察を行いました。

手順は以下の通りです。

 

<必要なもの>

双眼実体顕微鏡、スライドグラス、ビーカー、点眼瓶(もしくはスポイトなど)

塩化アンモニウム

 

1.塩化アンモニウム飽和水溶液を作成 40℃ 程度

2.点眼瓶(プチボトルなど)へ分注 

(点眼瓶がない場合は、ビーカーからスポイトなどで取り出す)

3.双眼実体顕微鏡にスライドガラスを設置。

(予め、紙などを用い焦点を合わせておくとスムーズです。)

4.スライドガラス上に、2.で分注した塩化アンモニウム飽和水溶液を1滴たらす。

5.観察する。

 

という手順です。

液滴の周りから中心部に向かって、グングンと伸びてくる結晶がとても神秘的に観察できます。

個人的には、杉の木が四方八方からドンドン成長していくように見えました。

 

また、双眼実体顕微鏡というのが、キーポイントになっており、

双眼実体顕微鏡の特徴として、焦点深度が深い事ということで、

(焦点深度が深い→ピントが合っている距離が長い)

「より立体的な観察」ができるということが最大の特徴です。

 

生物顕微鏡→ 高倍率での観察に向いている。

       基本的に透過照明(下から照明を当てる照明)のため光を通さないものや、

       大きいサンプルなどの観察には不向きです。

       基本的にスライドグラス、カバーグラスを用いて観察を行う。       

 

双眼実体顕微鏡→ 立体的なものの観察に向いている。高倍率での観察は出来ない。

         基本的に落射照明のため光を通さないものの観察が可能です。

         スライドグラス、がバーガラスは基本的に必要ない。

         焦点深度が深い(ピントが合っている距離が長い)

 

という特徴があります。

ですので、

生物顕微鏡では、微生物などの観察や、体細胞分裂の観察、などプレパラートの観察に向いており、

双眼実体顕微鏡では、岩石や、砂、金属の正面観察、などに向いています。

<生物顕微鏡>

http://www.rika.com/microscope

<双眼実体顕微鏡>

http://www.rika.com/product/prod_detail1.php?catalog_no=D21-5180